初めてのヘアピースと母の愛

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朝起きて枕を見るのが嫌になった。

お風呂に入ると、ホラーみたいな量の抜け毛。

ちゃんと現実を確認したい気持ちと、

見たくない気持ちが、ずっと喧嘩していた。

鏡に写る自分は、予想もしない姿で。

だから鏡を見るのも避けるようになった。

自信満々だったはずの自分が、可哀想な姿。落武者みたいな姿。

今振り返ると、この時期が一番辛かった。

これからどうなっていくかわからない不安と

どんどん変わっていく自分の姿。

家族の前では平気なフリをしていたけど

寝る前は毎日ベッドで泣いていた。

けど、一度だけ。

母に薬を塗ってもらっているときに、耐えきれなくて大泣きした。

母も泣いていた。

一回大泣きすると、スッキリするもんで

次の日母と、ウィッグを見にいきました。

ネットでも探してみたけど、何がいいかなんてわからなくて。

「直接見に行こう!」と一旦

地元のアピタに入ってる、ウィッグ屋さんへ。

いざ行ってみると

自分がこの年齢でそこに行くとは思っていなくて

正直、入りたくありませんでした。

それまでの私は

ウィッグやヘアピースをつけたら、もう戻れないんじゃないか。とか

ウィッグ=ハゲ

みたいな印象で…

自分の頭がウィッグ必要な状態であることを認めてしまう気がして

踏み出すことのできない自分がいました。

ウィッグ屋を少し見てみると、

綺麗な女性の40~50代くらいの方が声をかけてくださり

ウィッグ屋の店員さんでした。

その方もヘアピースをつけているらしく、

ウィッグの素材やメンテナンス、メリットデメリットを聞きました。

そして、いろんなウィッグをつけるのは

楽しいし、気分も変えられる!と

扱い方だけでなく、新しい価値観や向き合い方を教えてもらいました。

その方に私に合うヘアピースをつけてもらい

そこで初めてのヘアピースを母に買ってもらいました。

残っている髪の毛に4箇所くらいピンでパッチンするピースです。

すごく付け心地が良くて、脱毛箇所が見える心配もなくて

ヘアピースをつけたことで気持ちが楽になりました。

隠すことに使っていたエネルギーが丸ごと空いた感じがして

無理せず普通に可愛くいられることがとても嬉しかったです。

当時の日記を見てみると、

ヘアピースの価格が書いてあり、なんと…

7万円!!

後にも先にもこんなにお高いウィッグは買ったことがありません!

今振り返ると2ヶ月程度しか使える期間はなかったけど…

初めてのヘアピースにどれだけ助けられたことか…🥹

母の大きな愛を感じました

お母さん、ありがとう。

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